MRI検査は強力な磁場を用いて行う検査です。CT検査に比較して、骨から出る信号の影響が少なく、神経、軟部の描出が優れた検査です。
しかも、任意の断層画像を得ることが出来るだけでなく、造影剤を使用せずに血管画像を得ることが出来ることが長所です。
しかしながら、体の動きに弱く、検査時間が長いことが短所に挙げられます。また、強力な磁場を発しているので、金属類が人体に装着されている方は検査できないことがあります。(下表参照)
通常の検査では分かりにくい部分がある場合、造影剤を使用することがあります。
狭いところが苦手な方はあらかじめお知らせください。
体質により、造影剤にアレルギー反応が出る方がいらっしゃいます。以前に造影剤によるアレルギー反応が出た方はあらかじめ職員へお伝えください。
大学病院や大病院と同じ高磁場1.5T超伝導MRI装置を当院は導入しています。現在主に使用されているMRI装置には大きく分けて2種類あります。 超伝導磁石(0.5T〜1.5T:中〜高磁場)と永久磁石(0.2〜0.4T:低磁場)です。MRI装置は磁場強度が高いほど、高機能に詳細な情報を得ることが出来ます。 今回当院に導入された1.5T超伝導MRI装置は短軸設計により、検査時の圧迫感が低減されています。しかも、従来のMRI検査と比べ、 短時間で検査を終了することが出来るだけでなく、これまで一般的であった脳や頚部の血管に加え、お腹や足といった全身の血管、更にMRCPといった胆管・膵管検査などを造影剤を使わず高詳細に撮像することが出来ます。
以下の事項について該当する方は検査予約時に医師へご相談ください